1.はじめに
今年も11月の第2日曜日に行政書士試験が行われます。
この資格試験は、僕が過去受けてきた資格試験の中でもダントツに難しかったです。
僕は、プロフィールにも記載しておりますが、実務経験はともかく資格だけはいくつも持っています。
そして、そのすべては独学で取得しており、高額なお金を支払って資格スクールなどに通った経験はありませんし、通信講座などを受けたこともありません。
行政書士試験以外は、すべて独学一発で合格してきました。
しかし、僕は行政書士試験で資格試験初の大きな挫折を味わいました。
あまりにも難しすぎて。
一生懸命やってきても、本番で全然歯が立たないレベルの問題にぶちあたり、呆然としてしまうこと2度。
この記事をお読みになられている方はお分かりの方が多いと思いますが、行政書士試験は年に1回しか受験する機会がありません。
不合格になれば、次のチャンスは1年後です。
だから、不合格のショックはあまりにも大きいのです。
この記事は、僕と同じように独学で試験に挑んで高い壁に跳ね返された経験をお持ちの方に特に読んでいただきたいと思います。
もちろん、まだ受験経験がなくこれから独学で挑もうとされている方などにも何らかの参考になれば嬉しいです。
2.受験を決めたきっかけ
まずはここから。
僕はそれまで資格ゼロではありませんでしたが、堂々と履歴書に書ける資格や誇れる資格がありませんでした。
日商簿記2級はすでに取得しておりましたが、工業簿記を捨てて商業簿記だけで勝負し、合格最低点ぴったりでのギリギリ合格でしたので、実質3級だと思っていました。
英検も準2級でしたが、まず「準」が自分の中では引っかかっていて、しかも、資格だけ持っていても実際には使えないというか話せない、聞き取れないというありさまでした。
ビジネス実務法務検定も合格していましたが、3級。
転職する際、一応履歴書に書いてはいたものの、やはり何か引っかかるものはありました。
そんな時、ある先輩からあるマンガを借りて読む機会がありました。
それが「カバチタレ」という、行政書士事務所を舞台にした法律マンガです。
これが面白くて面白くてハマってしまい、借りたものを返した後も自分で買って読み始めるようになり、結局全巻揃えました。
ドラマ化もされたような人気マンガです。
それで自分も「行政書士」という資格が欲しくなって受験を決意するに至ったわけです。
単純ですね(笑)
この時はまだ、近所の本屋でテキストと問題集を1冊ずつ買ってきて、それを3周くらいすれば受かるだろうくらいの気持ちでした。
そして実際に、よく調べもせずにその2冊から1年目の勉強がスタートしたのです。
3.資格試験初の不合格(平成21年度)
現実は非常に厳しいものでした。
購入したのは某大手資格スクール出版の2冊だったので、信用してその2冊を徹底的に反復学習して、自分ではかなりやったつもりで本番に臨みました。
今までの資格試験の感覚だと、自分の実力は合格レベルに到達しているくらいの感覚でいました。
しかし、本番当日、問題を見てビックリ。
わからない問題だらけでした。
こんなことは初めて。
結果は予想通りの不合格。
法令等130点/244点、一般知識等24点/56点、総得点154点/300点という結果でした。
ちなみに、合格基準点として、
①「法令等」122点以上
②「一般知識等」24点以上
③「総得点」180点以上
の3つをすべて満たす必要があるため、受験初年度(平成21年度)は①②は満たしていたことになります。
4.翌年度(平成22年度)の受験
今度はテキストと問題集を変えて挑みました。
が、またしても不合格。
法令等96点/244点、一般知識等8点/56点、総得点104点/300点。
惨憺たるものでした。
2年目なのに点数が伸びるどころか大きく落としたこと、さらに次の受験までまた1年待たなくてはならないことも考えると、この年の不合格のショックは非常に大きかったです。
5.過去2回の受験の振り返り
ここで初めて行政書士試験の本当の厳しさを知った気がします。
そして、ショックから徐々に回復してくると「次は本気で作戦を立てて挑もう」となりました。
使用すべきテキスト・問題集は適切なものだったのか、そこから考えました。
ネットでいろんな情報を調べていくうちに、
にたどり着き、記事を読んでいくうちに「公務員試験用の教材」が効果的だということを知りました。
今度は近所の本屋さんではなく、紀伊国屋書店、書泉ブックセンター、ジュンク堂書店レベルの大型書店に行き、公務員試験用の教材を実際に手に取ってじっくり見て、自分に合いそうなものを真剣に選びました。
まず、講義形式のテキストを選びました。
読んでいると実際に授業を受けているような感覚になり、理解度が格段にアップしました。
これこそ、独学者の最強の味方です。
僕の使ったテキストは情報が古いので、最新版を探しました。
次は、問題集。
これも僕の受験当時のもので古いので、代わりを探しました。
地方自治法は僕の受験した当時は出題がなかったと思います。
それから、商法・会社法はテキストや問題集が残っていない状況からして、捨てた(勉強していない)のかもしれませんが、捨てるのはあまりおすすめできません。
あとは、一般知識はどうしたかというと、
を頼りました。
それで一般知識等は40点/56点をたたき出しているので、ここの教材は間違いないかと思います。
ですので、最初から全科目を突破塾の教材に頼るのもひとつの方法です。
資格スクールに通うよりも全然安いし、CDで講義を繰り返し聞けるのもメリットが大きいです。
それでもなお費用を抑える必要がある方は、僕の紹介したテキスト・問題集を参考にご自分でよくお調べになられてからお選びいただくと良いかと思います。
ですが、その場合でも一般知識や商法・会社法・地方自治法などは突破塾の教材の使用を検討されても良いかと思います。
6.挫折からの再起、そして念願の合格
こうして、3年目の受験勉強は「公務員試験用の教材」「行政書士試験突破塾の教材」を併用する形で進めました。
一生懸命調べて選んだ教材をひたすら信じて、必死に勉強に励みました。
3度目の受験(平成23年度)の結果は
法令等164点/244点、一般知識等40点/56点、総得点204点。
大幅に点数が伸び、やっと、やっとの合格を勝ち取りました。
7.最後に
この3年間の体験を通していえることは、特に独学の場合、教材選びが非常に重要になってくるということです。
先にも述べましたが、もし費用が許容範囲内ならば、素直に
を利用したほうが良いかもしれません。
ですが、僕のように費用をできる限り抑えなければならない事情がおありの場合は、公務員試験用の教材と突破塾の教材を併用するのが良いと思います。
繰り返しになりますが、行政書士試験は年に1回しか受験できず、落ちるとまた1年先まで待たないと受験ができません。
良い教材を選んで、充実した受験勉強生活を送り、そしてぜひとも合格を勝ち取ってください。
陰ながら応援しています。
いろいろと書いてきましたが、もし何かひとつでも参考になれば嬉しいです。
がんばって!!
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